2016-01-01から1年間の記事一覧

チーコと私の病床日誌(50)

4月17日(日)午後から、長男とチーコの見舞いに行き、その後、ジョイフルで昼食。3時15分頃、妹宅を訪れる。怖かった地震の話をはじめ、互いの子供たち,孫の話、思い出話などで賑あう。帰りに炊き込みご飯など土産に貰う。妻については、第三者の目…

チーコと私の病床日誌(49)

4月13日(水)朝、班長が連絡で来て、春の川掃除に出ますか、と聞くので、老人は出ないほうが良い。怪我でもしたらかえって迷惑だからと、当日徴収する町費1万2千円のみを渡す。パンで朝食後、コーヒーと一緒に煙草を呑んでいたらひどくむせる。用心用…

チーコと私の病床日誌(48)

4月9日〔土)アイリスの花を独りで見るのは勿体ないし、蕗も食べごろだし、近所のSさんに取りに来てもらう。午後からは、アイリスを、知り合いの喫茶店に持って行く。コーヒーの味は、家のより薄かったが、人間嫌いの人の話を面白く聞いた。 4月10日〔…

チーコと私の病床日誌(47)

4月6日(水)曇だが、薄日が射している。このところ、朝の血圧は112〜128で安定している。外に出ると、色んな花が咲き始めている。蕗のとうから、アイリス、八重桜。花海棠、ジャスミンはもう満開だ。桜、ぼけの花は散ってしまった。庭の草取りをす…

チーコと私の病床日誌(46)

3月25日 今年も桜の季節が来た。去年までは、まだ立つことができたので、外出許可を取り、車に乗せて、あちこち回ったが、今年はもう無理だ。悲しい。 3月28日(月)晴、午前中、前、グッデイで買っておいた収容棚を組み立て、写真ブックを入れて、妻…

チーコと私の病床日誌(45)

3月17日(木)晴れて朝から洗濯物を干し、昼から梱包作業。次男に、植木3種(赤松、フェイジョア、花海棠)を、郵便局から送る。 3月22日(火)朝は3度だったが、日中は晴れて気温も上がり、昼前から、表の竹生垣の手入れをする。未だ、葉は茶色に枯…

チーコと私の病床日誌(44)

3月14日(月)この頃、朝は寒いのに、血圧は145前後で、普段より低いほうだが、今朝の血圧は112だったので、食後30分の薬は飲まないでおく。この2〜3日、長く風呂に入るせいだろうか。病院から貰う薬は、血圧とコレステロール、前立腺の3種類…

チーコと私の病床日誌(43)

3月8日(火)昼前、スーパーで、元新聞記者のN君と出会い、食堂で一緒に弁当を食べた。コギトではよく顔を合わせていたが、4〜5年ぶりだろうか。お互いに懐かしく、近況を語り合う。彼は、東京の出版社で自費出版した「ビタミンC」の借金のために、自…

チーコと私の病床日誌(42)

3月3日(木)昼1時半からホームへ。1週間ぶりだが、チーコの元気な顔を見て嬉しい。妻も私を待っていたと言う。私が持っていった花の名を自分から「サンシュウ」と言ったのには驚いたし、嬉しかった。妻の話では、医者からは「いつでも帰っていいよ」と…

チーコと私の病床日誌(41)

2月29日(月)今日は、夕方になって風が強まって気温が下がり、吹雪になった。風呂に入っていても、換気扇の蓋がかたかた鳴る。「ここには独りでは住みたくない」とチーコはよく言っていた。家は集落の北の端だし、風が強い日は、竹林がきいきい枯れた音…

チーコと私の病床日誌(40)

2月23日(火)晴、梅の花と八朔を持って、久しぶりに、知り合いが経営している喫茶店(ブラッサンス)に行き、佐賀の文学界の近況を聞いた。店も固定客がつき、繁盛しているようで、心強い。丸山豊のお嬢さんが持ってきたという、かっての同人誌「母音」…

チーコと私の病床日誌(39)

2月18日(木)曇後晴。昼過ぎホームへ。妻至って元気。梅の花など見向きもせずに、お菓子類をぱくぱく。部屋に置いたままの(自分では開かない)写真集を見せると、お茶の友達の名前を言う。これは誰かなと考えている様子もあるが、近所のSさんの名は忘…

チーコと私の病床日誌(38)

2月14日(日)。昨夕の激しい雨は上がったが、曇ってうすら寒い。昨日の残り湯で下着や靴下を洗濯して、エヤコンで乾かす。冷蔵庫の中の弁当をレンジで温めて食べる。コーヒーを飲み、卓上の椿の花に話しかける。「お前たちも生きてるなら、少しは話でも…

チーコと私の病床日誌(37)

2月10日(水)晴、S病院で診察。前回の採血の結果はコレステロールも異常なし。妻の身体障害者の申請の件については、申請して、どの程度の助成対象になるか、女性医師が調べておくとのことだった。午後からホームへ行く。妻は相変わらず。お菓子の後、…

チーコと私の病床日誌(36)

2月3日(水)、気温は低いが、朝から久しぶりの晴天で、布団を広縁に出す。昨日、次男から電話がかかってきて、庭の植木についての話になったが、その中で、昔からある家の竹垣は、もともと戦の時の矢柄に使用するために植えてあるものだという話をした。…

チーコと私の病床日誌(35)

1月27日(水)、曇、朝11時にS病院へ。心電図と採血。診断のときに、前月の医療費が1万超えたので、今後のため、妻の身体障害者手帳の申請のために必要な診断書の交付について聞くが、申請書の様式が要るとのこと。急ぐことではないので、そのうち、…

チーコと私の病床日誌(34)

1月21日(木)午後1時ホームへ、記帳の間、妻は玄関先で待っている。部屋で、紅葉饅頭2個とチャイナマーブル。広間から、男の認知症患者がおおい、おおいと怒鳴る声がする。最近入居したらしい。ここでの生活はどうなのか、日記を書かせようとするが、…

チーコと私の病床日誌(33)

1月14日(木)曇後晴、朝、昼の食事はそこそこに。昼から、ゆるゆるの着替えと、椿、次男が送ってきたお守りを持ってホームへ。妻は至って元気。紅葉饅頭2個とキャラメルを食べる。妻の元気な顔を見ると、こっちも嬉しくなるが、「いつも歩いてるよ」と…

チーコと私の病床日誌(32)

1月13日、曇、私は58歳で市役所を退職したが、かっての職場にあまりいい思い出はない。私は、市民課で7年間、住民票のコピー焼きの仕事をしなければならなかった。また、別の7年は、福祉事務所で、朝から酒を飲んで文句を言いにくる障害者の相手をし…

チーコと私の病床日誌(31)

1月7日(木)曇時に晴。12時前S病院へ。森林公園の北駐車場で、スーパーの弁当を食べ、12時半ホームへ行く。職員から、妻の着る洋服が、キツく着せ難いので、もう少しゆったしたものをとの注文。部屋に白椿の花を活け、何か食べたいと言うので、ポケ…

チーコと私の病床日誌(30)

平成28年1月2日。晴。正月になると、年賀状が郵便箱にやってくる。この歳になると、さすがに少ないが、それでも、趣味みたいに、印刷しただけの賀状を寄越す人もいて、いい加減うんざりする。実は、互いに電話で安否を確認するだけの親しい友も何人かい…

チーコと私の病床日誌(29)

12月28日(月)朝から晴天。昨日洗っておいた洗濯物を干す。年末はスーパーが休みだろうから、家で食べるおかずを用意しておかねば。1時からアルタに行き、大根、牛蒡、鶏肉、レンコン、ニンジンを買って、がめ煮を作る。妻にも食べさせたい。 12月2…