「水鳥」 もうすぐ暮れる山の湖に 小さな影二つ三つ 水面にたたずむ冬の水鳥 はるばる北の国から飛んできて こんな淋しい水辺に降りたってー 君たち 今夜はここで眠るのかい 寒いだろうな 辛いだろうな 君たちの父や母はどこ? 兄弟はどこ? 冷たい風が吹く…
駅の明かりだろうか あのあたりの雲が 死んだ鯖の腹のように 白っぽく晒されて浮かんでいるよ ーいつの日からか この町は病んでしまった どっちを見ても 星のまたたきひとつない空で 旋回するヘリが 赤信号を点滅させている 自転車で 買い物に出かけた私は …
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