チーコと私の病床日誌(30)

平成28年1月2日。晴。正月になると、年賀状が郵便箱にやってくる。この歳になると、さすがに少ないが、それでも、趣味みたいに、印刷しただけの賀状を寄越す人もいて、いい加減うんざりする。実は、互いに電話で安否を確認するだけの親しい友も何人かいるが、年賀状のやりとりはしないことにしている。病気がちの体で、年が変わっても、お目出度いことはさらに無い。
商売宣伝の賀状はちり籠に。文学仲間からの賀状はひとまず置いて、旧年中お世話になった、親類、知人に返事の賀状を書く。
1月4日(月)、うす曇、朝から昼まで賀状書き。車にガソリンを入れ、中央郵便局に投函、その後、佐賀空港公園まで行く。ここは、妻のお気に入りでよく散歩した場所だが、今日は、もやが一面にかかっていて、ボール遊びの子供連れや犬を散歩させる人が2〜3あるだけ。風のない、芝草の上を歩く。
1月5日(火)、曇、朝、9時ごろ、市内のマンションに住むI君に電話。近況を聞く。I君は文学仲間で、寝たきりの細君と2人暮らし。自身も体を動かすのが大変なようで、ホームに入れることを考えているとのことだった。11時過ぎ、市内に住む妹が来る。餅、自家製の佃煮など、沢山の食料を持参。仏壇にお参りし、色々、家庭、身辺の話をした後。庭の八朔を袋に入れて持たせ、お互い元気でいようねと別れる。後、ちょうど昼なので、妹が作った未だ温かい弁当を半分食べ、あと、半分は夕食用にとって置く。