2011-11-23 詩(7) 追 憶 例の奇妙な鳥がやってきたら 尋ねよう 昔去ったあの人のこと ここでいつからか 私は仕事に追われてる 手は鉛のように重くなり そのうち地面に届くだろう いったい ここはどこなのか 誰かの墓標の上で あの鳥が鳴いている 長いくちばし しわがれた頬 笑ったようなその眼で 山の上から下りてくる あの悲しい顔の 仲人を眺めているのか 今は誰も居ないあの山の上 丈の高い草がなびき 強い風が吹いているだろう 強い風が 吹いていることだろう