チーコと私の病床日誌(82)

1月8日(日)3時からホームの妻に会う。串団子と紅葉饅頭をむしゃむしゃ食べる。この前、私に「こんにちは」と挨拶したのが可笑しいと言うと、「どうして」と訊く。他人行儀じゃないか、と言っても、あまり納得していない様子。話は普通だが、日記の文字はよく判らないし、写真の友人の名は言えない。立てると言うが、やってみると、やはり駄目。でも、とても元気だから嬉しい。
1月13日(金)晴後曇、この週は寒い。週末は雪とのことで、10時頃から洗濯物干し。テレビで米新大統領の記者会見を見たが、この人本当にこの職をやっていけるのだろうかと思う。それにしても、周りは大変だろうな。
1月14日(土)近頃よく、駅の金ちゃんうどんを食べに行く。暑いときには、見向きもしなかったのに。今日は、600円の「肉うどん」を啜って、駅の駐車場から車を出そうとしたら、20分過ぎていて、200円払わされた。
1月17日(火)昼からホームへ。色々持っていったが、それでもチーコは食べ物の催促ばかり。話もろくに出来ない。ちょうど、介護婦が入って来たので、写真立てや靴、スリッパが無いと報告する。多分、他の認知症患者が紛れ込んで、持っていったのだろう。
1月23日(月)朝から洗濯をしたが、外は、小雪が舞っている。エヤコンで洗濯物を乾かしながら、パソコンでクラシックを聴いている。静かな気持。