チーコと私の病床日誌(80)

12月19日(月)晴、午後3時、ホームの部屋へ。チーコは、茨城で撮った赤ん坊の写真には、「かわいいね」とは、言うが、息子の新築の家には、あまり関心がないようで、半分も見ないうちに、お菓子を催促する。1時間ほど居たら、掃除の人が来たので、広間のほうへ行き、前のおばあさんに挨拶すると、自分も他人行儀に頭を下げて挨拶している。やっぱり少しおかしい。妻のそうした姿を見ると、不憫で悲しい。
12月21日(水)曇小雨、昼から、県の自動車試験場で免許更新の手続き。あと3年間、事故を起こさないように、気をつけねば。私も既に84歳、私に何かあったら妻が悲しむだろう。
12月25日(日)近頃、時々奥歯が痛む。歯医者に行っても、原因が判らないので、デンターライオンで歯を磨き、いりこや海老などカルシュームを摂るようにしている。昼から、庭仕事。堀際に杭を打ち、マンションとの境を整える。夜には、歯の痛みは治まっている。
12月26日(月)今日は3時からホームの推進委員会。水仙を持って1時半に行き、チーコと会うが、関心は食べ物のことだけ。この前から着ている男物の服が嫌なので、いったん家に帰り、持っていった毛糸のセーターに着替えさせる。会が終わって、チーコの所へ行くと、「こんにちわ」とにっこりする。私を誰と思っているのか。このまま症状が進んでいくのだろうか。