日本の戦争

 アメリカの経済制裁に追い詰められ、日本が始めた太平洋戦争(大東亜戦争)では、結果的には、西欧諸国によって占領されていたアジアの国々、インドネシア、タイ、フイリッピンなどの国々を白人の植民地支配から解放し、独立を助ける手助けをした。インドネシアには、日本敗戦後も、独立を勝ち取るために、住民とともにオランダ軍と戦った日本軍の義勇兵の墓が大切に守られているという。
 A級戦犯で絞首刑になった東条英機は「この大戦の敗因はアジア各国の支持を得られなかったことにある」と述べたそうである。
 朝鮮の歴史の大半は、大国に朝貢する属国の歴史だ。常に中国のご機嫌を取り結んでいる。元寇の時も、九州に上陸したのは、元軍の先鋒を勤めた朝鮮の兵士だったし、朝鮮の国名も明の皇帝から貰ったものだ。
 今、韓国では、反日運動が盛んだが、500年続いた李氏朝鮮の頃はどうだったか。明や清に生口=奴隷を献上し、人々は貧しく、染料の要らない白いチマチョゴリを着て、茅葺の小屋で暮らしていたが、日本が、日清戦争で中国から引き離し、朝鮮を併合してからは、朝鮮総督府を設置し、学校や百貨店を建て、鉄道を敷設して、近代的な国になった。
 しかし今は、なぜか、もともと儒教の教えを尊ぶこの国で、日本統治時代のことを良かったと言う老人を、その時代を知らない若者が殴り殺すという、極端な反日教育が行われている。 
 日本は朝鮮を「侵略」したのだろうか。朝鮮はもともと強国には抵抗しない国である。日本は、開国以来、南進の野望を抱くロシアの脅威に晒されていた。日清戦争、朝鮮併合はロシアの朝鮮への南下を防ぐためであり、日露戦争で勝利してからは、満州国建設でさらに防壁を固めた。しかし、これがこんどは、アメリカを警戒させ、石油、鉄などの禁輸の経済制裁を受けることになる。
 日本は、近代化した明治以降は、226事件など若手将校による暴走もあったが、古くから武士道の義と礼を重んじる国だ。あえて大義のない侵略戦争をしたとは思えない。
 満州の盧溝橋事件で、支那事変(日中戦争)に突入した日本は、始めから不拡大方針で、日本人居留民が虐殺されたときも、和平停戦を主張してきたが、協定はいつも相手側から破られ、上海、南京と次第に深みにはまっていく。中国共産党が勢力を盛り返したのはその後である。
 思えば、日本は日露戦争でも、日中戦争でも旧勢力と戦って、結果的に民衆による共産主義革命の手助けをしている。
 アメリカの極東軍司令官のマッカーサー将軍も、この太平洋戦争を、侵略のためでなく、自衛のためだったと言ったそうだ。
 私たちは敗戦後、ずっと自虐史観で歴史を教えられてきたが、もう見直す時期にきている。