チーコと私の病床日誌(28)

12月17日(木)みぞれ、13時30分ホームへ行くと、妻はベッドに寝ている。介護婦の話では、金曜日ごろから咳きが出るので、一応肺炎の可能性があるので、レントゲンの検査をしたとのこと。2時の体温は平熱だったが、食べる時に慌ててたべるので、食べ物が肺に入ったのではないかと言い、持っていった紅葉まんじゅうやりんごは、施設の預かりとなった。同日、6時半に再度見舞うが、妻は静かに眠っていたので、そのままそっと帰る。
12月24日(木)うす曇、昼前に、前日のスーパーのカレーを食べ、2時半にS病院へ行くが、忙しいのか、なかなか診察の呼び出しが無い。車の中で待っていると、事務員が探しに来てくれた。診察を終え、ホームへ3時に行くと、ちょうど、おやつの時間で、介護婦が車椅子の妻にゼリーを匙で食べさせているので、代わる。この前のように、のどに詰まらせないように、介護婦も、丸いケーキをゆっくり口に差し込む。大変だ。
部屋に行って、しばらく、年末の家のことなど話す。親戚へのお歳暮は済んだからね、と言うと、有難うと言う。がめ煮の材料を大根、鶏肉、レンコン、牛蒡とあげていくと、ニンジンもと言う。頭の中ははっきりしているのに、日記を書かせると、字がせかせかした走り書きで、よく読めない。ポケットに隠し持っていた紅葉饅頭ひとつをちぎってあげる。今日は、行かないがいいかなと思っていたが、行ってよかった。