チーコと私の病床日誌(70)

9月6日(火)朝方の夢で、公園に咲いている大きな桜の花(ばんだの桜)を見る。起きて少しふらつくので、血圧を測ると、118と低い。さらに1時間ほど後には156とこんどは高い。外で、ちょとした作業をして計ると、145になったが、頭がぼーっとした感じは抜けない。部屋で、冷房を入れて、じっとしている。カルピスウォーターを飲んで、2時間ほど眠ったら落ち着いた。食欲があまりないので、車で鰻を食べに行く。窓の下の苔を見ながら、鰻丼を食う。天然の鰻ではないので、柔らかいが、久しぶりに美味い昼食だった。
9月7日(水)今日は曇だが、蒸し暑く,蚊が多い。庭仕事をしようと思っていたが、昼からホームへ。机の前に座っている妻は、私と判ると、にっこり。そのまま部屋へ。今日は、機嫌が良いようだ。退屈じゃない?と訊いても、退屈じゃないと言う。写真帳を開いて見せると、今日は自分のほうからいろいろ話す。と言っても、名前とか、何をしているかの程度だがー。3時のお茶の前に、広間に連れていくと、隣の老女から「しあわせー」と言う声、私もチーコから生きる力を貰ってる。
9月9日(金)晴、朝8時から11時半まで庭仕事。小木を剪定し巻きついた蔦かずらを取り、表の笹の竹の子を切る。少し庭が明るくなった。

かんな