詩(5)

  憂 悶


眼をあけると 
おまえの黒い目が私を見詰めていた


乳房の谷間から
青い空が見える
高い空を 
きれいな草花や 
小鳥たちが飛んでいた
風に混じって 
みんな忙しげに歌いながら 


手を伸ばして 
おまえの黒い髪に触ろうとした
寒いわと 
おまえは身を震わせる 
そういえば 
もう季節は秋


いつのまにか 
おまえから流れ出した乳で 
私の顔は真っ白くなっている