チーコと私の病床日誌(101)

9月14日(木)曇、朝8時半にM病院へ。身体測定、採血、採尿等。10時、次男から葡萄が届く。午後3時から、ホームへ。相変わらず食べることに一生懸命だが、元気なので嬉しい。帰り際、居間では、女性職員の話で賑やかに盛り上がっている。森林公園で、次男にメールを送り、スーパーで弁当を買って帰る。
9月18日(祝)晴、午前中、駅の積文館に行き、追加の7冊を置く。
9月22日〔金)郵便局へ孫の貯金。
9月23日(土)曇、昼から庭仕事。生垣の竹、庭の草木、隣に靡いた竹や、紫陽花を剪定する。
9月26日(火)晴、昼1時、暑いので、アイスクリームを買って、ホームに行くと、チーコが、今日は何か用事?、と聞く。3時から「運営推進会議」だが、早めに行って、2時間ほど、昔のテープを聞いたり、新しい写真帳を見たりして過ごす。会議は、民生委員や広域センターの職員などが、ホームと意見交換する会で、私は家族代表として参加。ケースワーカーのMさんは、こんどは、新しい女性職員に代わっていたが、会議は和やかに終わった。入所者は皆で机を囲んで風船の打ち合いをしている。帰り際、チーコも手を振ってくれた。


庭の石を持ち上げた
とたん
蟻の軍隊に襲われた
叩いても
払っても
つぎつぎ湧きあがる
黒いまだらの
縞模様
みるみる私は
凶悪な巨人になった


古戦場

野菊の花が
風に揺れている

一人の若い武者が
ここで
自刃したという
同じ場所で
傘寿の私が
秋の風に
吹かれている


こおろぎが鳴いている
月はおぼろ
隣りの屋根が
障子に濃い影を落としている
今は誰も居ない
隣りの家