チーコと私の病床日誌(22)

11月1日(日)曇、肌寒い朝10時、隣の農家のTさんから、新米5キロを購入。奥さんから脱穀の埃がして済みませんね。何かあったら何時でもと、温かい挨拶。さるすべりや松の剪定と枝の整理を終えて、2時に入浴。その後、車で外出してジョイフルで食事。
11月4日(水)晴、朝9時〜午後2時まで、畑の柿の木を植え替えて、ついでに、マンションの方にはみ出している裏の雑木(樫、柏、まさき、ヒイラギなど)の枝を切り、藤の蔓も根元から切る。もうそんなに暑くはないが、息が切れるので、ペットボトルのお茶を飲み、煙草を吸い、休み休みする。作業を終え、入浴して、近くのコンビニで握り飯と髭剃りを買う。コンビニのオバさんが666円と言う。えっ、いったん千円札を出したが、小銭がいいかと、財布の中を探っていたら、オバさん。又、大きな声で666円という。そんなに腹かいたごと言わんでよかろうが、とぶつぶつ、支払いを済ませて車に戻る。このオバさん、飾り気がないのはいいが、もう少し客への笑顔がほしい。
11月5日(木)晴、午後1時からホームへ。妻は至って元気。顔色もいい。紅葉饅頭を食べた後、広島の姉に電話して、妻と替わる。発音がはっきりしないところもあるが、有難うございますとか、元気にしてますとか、ちゃんと受け応えはしている。家に居るときは、長時間話していたが、今日は2分ほどで終わり、あとは、ケーキやあんみつを食べる。その後、独身時代の写真を見せ、自伝を読み聞かせると、ぼつりぽつり思い出話に乗ってくる。
11月7日(土)、曇、昨夜遅く着いた長男が、10時、自転車で母のところへ行く。発音がはっきりしないが、元気で、私がどこにいるか、訊いていたとのこと。
11月8日(日)、曇後夜雨、朝はパン。昼は、神野公園前のまんえい堂のバイキング弁当を買ってきて、自宅で食べる。長男は、3時ごろ自転車で出かけ、7時前に帰る。午後からで、母の発音は、はっきりしていたが、自分が昨日来たことは忘れていたという。晩飯は長男が、買ってきた材料で、野菜たっぷりの中華丼を作ってくれた。ひさしぶりに美味かった。