チーコと私の病床日誌(21)

10月26日、晴、朝9時から、マンションとの境に伸びた樫の枝を切り、その後、生垣後の金木犀を移すための根切りをするが、疲れてしまった。なんやかやで、1時になったので、入浴して、干し物を取り入れ、モリナガへ行って、弁当と晩のおかずを買って帰る。
10月29日(木)晴、午前9時45分、冬物衣類と下着、靴下などをホームへ届け、10時前に、S病院で、心電図とペースメーカーの点検を受ける。帰宅後、1時頃まで、マンションとの境の樫の枝きりをし、シャワーを浴びてから、ホームへ行く。妻が笑いながら、私の名前を確かめ、私が二人いる、と言う。午前中に行った時は、帽子をかぶっていたためだろうか。顔色も良く、元気なので、私も嬉しい。家で綴じた結婚前の古い写真帳を見せると、友達の名前など、ところどころ、思い出してはいるが、やはり、持っていったお菓子や果物のほうへ目が行くようだ。毎回書いてもらっている日記には、今日は色々話しができたとあって、気持ち良く別れられた。
10月31日(土)晴時に曇、朝からヘリコプターの音がうるさい。またバルーンが始まった。西の空にいくつか気球が上がっているが、全く興味がない。パソコンを開いて、ニュースを見る。南シナ海における中国による領有権の拡大を違法として、国際司法裁判所に提訴したフィリッピンの主張が取り上げられることになった。中国は10億の民を抱え、大変だろうけれども、もう、元の時代ではない。昔の大国意識は捨てるべきだ。これからは、限られた地球の中で、異なった考えかたを持つ種族それぞれが、みんな助けあって生きていくべき時代なのだ。日中韓の首脳会談がソウルで開かれるが、韓国はこんどはどういう立場をとるのか、朝鮮という国の立位置は、昔から曖昧で定まらない。