チーコと私の病床日誌(89)

4月6日(木)空き缶のごみ出しを忘れ、朝9時起床。昨日、来たNTT西日本の職員から言われた、ヤフーのカタログは見つからず、身の回りの不用な紙類の整理をする。郵便受けに情報誌(紙)不要と書いているが、兎に角、雑誌類や宣伝のチラシは多い。電話料金や年金、医療関係の封書、葉書なども出来るだけ早く処分するようにしている。
4月8日(土)最近は雨ばかり。しかし、気温は21度と異常に高い。今、日本では、北朝鮮のミサイル開発に、危機感を持つアメリカがどう出るか、韓国に生まれる次期大統領がどんな政策をとるかに懸念が高まっている。北はアメリカを憎み、南は日本を憎む。他を憎む愛国心で、国が自立(?)している。さて、この先、どうなることやら。

自立の仕組み
 鳥や獣が、自分が育て上げた子供を一人前にするために、ほとんどの親が、自分の子供を攻撃し、縄張りからの追い出し行動をすることが目撃されている。この習性は、種の生命を維持するための本能的な行動と思われるが、人間の場合はそれがうまく機能していないようだ。
人の子は成長するにつれ、自分を育ててくれた親に反抗する。親は子が可愛く、手放すのがつらいので、子のわがままをを聞き入れて、自分の傍で甘やかし、自立への一歩を損なうことになる。
人間は、組織を味方につけた者が優位に立つ。組織の中の人は、組織の代弁者として、敵に対抗できるが、いったん組織から離れると、自立できなくなる。人間が真に自立するには、それなりの覚悟が必要だ。自分で出来ることまで他をあてにするのはおかしなことで、自立していないことになる。
人は一人では生きていけないので、結婚すると、これまで一人でしてきたことを二人ですることになる。二人で暮らしていると、なにかと相手に頼り、家庭内では、次第に自立心が薄らいでくる。
夫婦間では、互いに頼る習性があるため、頼る傾向が強いほうが、先に病気になるが、自立心がないので、なかなか回復しない。相性があった夫婦では、片方が欠けると、一方は、なかなか自立できない。

人間でも国家でも自立するのは難しい。

しゃが