チーコと私の病床日誌(63)

7月13日(水)午後3時ごろから、モーツアルトの伝記映画「アマデュウス」を観る。以前観たものだが、やはり面白かった。嫉妬しながらも、その才能に惹かれていく作曲家サリエリ。放埓な夫を支える妻のコンスタンチーノの健気さ。「フィガロの結婚」など、オペラ音楽も楽しめる良質な映画だ。
7月18日(月)午後1時、ホームへ。この前持っていった笹は、片付けられていたが、自立歩行と書いてあったとチーコが言う。覚えていたんだ。別居生活3年。家から持っていった指輪を薬指に嵌めようとしたが、骨が大きくなっているのか、嵌らない。髪は散髪して、顔色も風呂に入ったばかりでつやつやしている。いつもの問いかけ、何か持ってきた?に、ポケットに忍ばせてきた紅葉饅頭をちぎってあげる。肺炎になりかけてから、部屋でのお菓子は禁止されているが、何も持って行かなかった時の淋しい顔に耐えられない。しばらく話をして、2時半に別れる。
7月19日(火)午後4時頃から庭仕事。正面玄関前から脇玄関までの草刈をして(これが大変だった)、その後、4回目の樹の芽むしりをする。終わったのは6時半、夕方の日差しが弱い時間と考えていだが、やはり汗びしょりになった。でも、仕事終わりに使うシャワーはなんとも爽快。