2013-06-20 詩(青蛙) 雨の日は のど震わせて 鳴きしきる雨蛙も かんかん照りの日は 声もなく 日陰の葉に張り付いて まったく動かない 枝を揺すっても 飾り物の緑の陶器のように どこ吹く風 指で突くと せっかく寝てたのにと いやいや動いて ぽとりと地面に落ちる その様子 まるで小さなエイリアン ……いつのまにか 濡れ縁で 茶色の服に着替えている