2011-12-20から1日間の記事一覧

詩(10)

海の時間 風が僕をなぶろうと そっと海から吹いてくる あれはきっと 南海で死んだ兄たちが たしなめようとしているのさと ゆっくり僕は反すうする 太陽が雲間に輝いているので 兄たちの横顔はシルエットでしかないが それでも 日増しに募る思いが 虚無の海を…