ここは何処だろうか。水平線は茫洋と霞んで見えず、見渡す限り、茶色に濁った水だけが広がっている。 水はゆっくりと、私を乗せた小さな筏ー一枚の厚い板切れを押し流している。多分、ここはどこかの大きな河口だが、高い空で羽ばたく鴎のほかは、行き交う舟…
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