チーコと私の病床日誌(159)

10月28日、午後1時から、マンションとの境で伸びた樫や山茶花の枝、広がったつつじ等を剪定し、5時半に終わる。

30日、午後1時から北畑マンションとの境につつじを植え、更に日当たりが良くて、花が咲かないアジサイを日陰に植え直し、5時に終わる。

31日、11時、長男との電話で新パソコンの修正。又、貸金は無しとする。午後2時から5時まで庭仕事。しかしこの10月は全く雨が降らなかった。

11月1日、午後2時~5時半、庭仕事。植木の水やりが大変。

11月4日、妻が次男を覚えているのに、私の顔を忘れたことについて、色々考えてみたが、最近では仕方がないかな、と思うようになった。女性の本質として、結婚前と子供をもってからとは関心の持ち方が違ってくるのだろう。と考えるようになった。長男が、妻の1回目の手術の時に何故知らせなかったかと詰った理由も解った。妻にとって夫はもともとは他人でも、離れて自立していても子供にとっては母だから。

11月5日、午前中、森病院、郵便局で送金。午後1時~5時、庭仕事。

6日、昨日朝、起きたら土間と茶の間に緑色の糞があるので、パソコンで調べたら、鼬のものと分かった。最近天井裏で騒いでいたのがそうだったか。私は、また、鼠かと思い、殺虫剤を家の隅ずみに置いてみたが、鼬とは。鼬はにおいに敏感だということなので、試しに蚊取り線香を焚いてみた。すると、台所の天井裏でごとごと騒ぐ声が聞こえ、それから全く何も聞こえなくなった。外に逃げたのだろう。階段を上って中二階を線香の香りで満たし、この騒動は終わった。

7日、今日は昼から、部屋のものの片づけをし、ついでに、埃が溜まったまま手を付けなかった場所の拭き掃除をした。八戸の家はとにかく物が多い。特に箱に入ったままの焼き物やもう読まない古本はどうしよう。また鼬の鳴き声が天井裏でしてきた。

9日、昨日は午後から久しぶりに雨が降った。線香を長く焚いたため鼬も出ないようだ。朝燃えるゴミを出してステーションの掃除。

11日、吉岡誠二の「森の小径」(1990年出版)を読んで、その優れた表現力に打たれた。自然への彼の思い、かっての恋人への想いが詩的な方法で記されている。彼は若くして他界している。

13日、少し寒いが、12時から4時半まで庭仕事。

14日、朝から小雨。庭の2か所にサフランの花。この紫の花を見るたび、東京での歌声喫茶を思い出す。ロシア革命で、共産主義の新体制が発足した頃のこと。「石の花」「シベリア物語」というロシア映画が上映され、歌声喫茶では、ロシア民謡「カチュウシャ」なども歌われていて、学生運動も盛んだった。サフランの花。民謡では「赤いサフラン」だが、家のは紫。

15日(月)12時から北庭の槙の樹を梯子をかけて剪定。その後北畑の雑木を剪定して4時半に終わる。